江戸端唄1年生:お伊勢参り

皆様こんにちは、草萠です(*^^*)

 

今日は
江戸端唄・お伊勢参り
のお話しです。

 

 

お伊勢参りとは、
文字通り伊勢神宮に参拝すること。
江戸時代に(今もですが)大流行したそうで、
「男はお伊勢参りと吉原には行っとくもんよ!」
とまで言われたそうです。

江戸端唄のお伊勢参りも、
もちろんその様子を歌っているもの…と勝手に思っていたんですが、
(道中にこんなお店があってね〜とか、風景がすごく良くてね〜とか、
平和な、ハートウォーミングな唄かと思ってたんです)

全っっっ然平和じゃない( ´ ▽ ` )ノ!!(笑)

 

曲そのものはサラッとしてますが、
内容はドロッっとしてます。
歌詞は3番までありますが、
1番…しょっぱなからドロッドロ(笑)

***

1、
♪お伊勢参りに 石部の茶屋で 会ったとさ
可愛い長右衛門さんの 岩田帯締めたとさ
エッササノ エッササノ エッササノサ

***

これは歌舞伎の演目『桂川連理柵〜かつらがわれんりのしがらみ〜』
を舞台にした歌詞です。
お半長右衛門、とも呼ばれています。
信濃屋お半:14歳
帯屋長右衛門:38歳
……もうこの設定からしてww
平和のへの字も期待できないのです。
お伊勢参りに向かう道中、
ひょんなことから結ばれてしまう二人、
一夜の関係だったもののお半は長右衛門の子を身篭ってしまいます。
(岩田帯=妊娠五ヶ月目、戌の日に締める帯)
お半は別の人と結婚することになっていたので事態は最悪の状況…
二人は桂川で心中することになってしまいます。

このストーリーを、
わずか1分程度の歌詞にまとめるって…凄くないですか?
しかも後半はエッササノサ〜と掛け声的なもので尺をほぼ使っているという!
大胆な構成です。

 

***

2、
振袖姿で ゆすりに来たが バレたとさ
腕に 桜の彫り物が 見えたとさ
弁天小僧の菊之助

***

2番の舞台は『青砥稿花紅彩画〜あおとのぞうしはなのにしきえ〜』、
白浪五人男と呼ばれている人気演目のワンシーン。
「知らざあ言って…(( ´ ▽ ` )ノとわやっ!!)聞かせやしょう」
の台詞が見所のあのシーンです♪
音羽屋さん贔屓なのでニタニタしちゃいます(笑)
歌舞伎の舞台を思い浮かべながら、
“バレたとさ”
の部分で人格変わるくらいのつもりで唄っている…つもり(。-_-。)
若干巻き舌気味で唄う師匠が…もーカッコイイのです。
その部分リピートして聞いているだけでご飯食べられます(笑)

***

3、
雪の明日の 入谷の寮で 会ったとさ
可愛い直はんの 膝にもたれて泣いたとさ
風に鳴子の音高く

***

3番の舞台は『雪暮夜入谷畦道〜ゆきのゆうべいりやのあぜみち〜』。
切ない、けどカッコイイ、
直次郎と三千歳の悲恋を真白な雪が彩る
これまた大っっ好きな演目です////
♪雪の〜
という歌い出しの部分は、
黒御簾から聞こえるドンドンドン…という低い太鼓の音(雪を表現している)
を感じながら声を出して、
いるつもり。。(。-_-。)

 

江戸端唄は、
短い歌詞の中にギュギューっとストーリーが詰め込まれています。

言葉の意味を知り、
登場人物の心を語る。
初心者ですが、
心だけは一丁前に(笑)練習に励んでおりますm(_ _)m

 

 

それでは(*^^*)

 

草萠ミツ

 

 

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