皆様こんにちは、草萠です(*^^*)
さてさて、
『趣味を探そう』
をテーマにブログを書こう!という思いつき。
(経緯などは1つ前のブログ、序をご一読ください)
まず最初は、もうこれっきゃないでしょう。
着物
です!
着物です、きもの。
一昔前はお稽古事をしている方の制服的な位置付けでしたが、
SNSが普及した今、
ファッションのひとつ、
コミュニケーションツールのひとつとして注目されています。
伝統を身に纏うという考えも素晴らしいですし、
ただただ綺麗で面白そうだからと袖を通してみるのも素晴らしい!
着物は思っている以上に懐の深い、
自由度たーっぷりの世界です。
そもそも子供の頃から着物や和の文化が好きだった私。
……と言っても、
母が頻繁に着物を着ていたわけでもなく。
お茶や日本舞踊を習っていたわけでもありません。
テレビの2時間ドラマの京都ミステリーが好きだったり、
毎週日曜日の『笑点』を観て大爆笑して転げ回っていたり、
漫画の『るろうに剣心』が好きだったり、
母の嫁入り道具の着物が入った桐箪笥で遊ぶのが好きだったり、
まあ、その程度。
歌舞伎座や寄席などが近くに無い田舎で、
両親もそれほど伝統芸能や日本文化に興味のないタイプでしたので、
そこでぽや〜っと育つ子供が得られる『和の文化』情報というと…
前記したものがせいぜいだったのです。
なんとなーく『和』が好きでしたが、
序にも綴った通り、
とにかく多趣味というか色々なものに興味を持っていたので、
色々な道を経た私は高校卒業後に洋裁の専門学校に進学しました。
ゴリッゴリのロリータファッションが大好きだったので、
大好きなメゾンのデザイナーかパタンナーになるべく。
就活は頑張りました。
デザイン画を何十枚も送り、
手紙を書き、
電話をし……思いつく限りで熱意を伝えたのですが、
返事は全く無く。
不採用でした。
当時はそのメゾンもかなりの人気で、
アパレル経験者を優先的に採用していると判っていたのですがダメもとで突撃していました。
わ、若いぜ…私!(笑)
結局希望通りにはいかなかったので、
一般的なカジュアルブランドで経験を積んで再度チャレンジしよう!と思い、
パタンナー志望としてとあるブランドに就職。
そして……半年で挫折!!( ´ ▽ ` )!!
だってだって〜
最初の3ヶ月だけ店頭の販売員として研修って言われたんですけど〜
蓋を開けてみればその研修期間は3年くらいに延長されることになっていて〜
売上ノルマもすんごい厳しくて〜
……………と、言い訳を並べてみても仕方のないことで。
社会人としての覚悟とか、
絶対パタンナーになるぞお!!という気合が私にはそもそも足りなかったんですね。
半年でそのブランドを退社しました。
退社を決めて、
さて、次は何をしよう、と考え始めました。
その時点で年齢は21歳。
正直、どの業種に行っても若さで許してもらえる自信があったので(感じ悪いな)、
全く知識が無いことに挑戦するのもいいかなと思いました。
……そこで思いついたのが、
今までと180度違うことをしよう!
洋服の正反対だから……あ、着物か!!
これが着物を仕事にしようと決意した瞬間です(笑)
アパレルの仕事を辞めてしまったのは、
勿論自分の未熟さが故でもあるのですが、
それとは別の理由もありました。
私はスピード感についていくことができなかったのです。
今は4月ですから、アパレルの店頭には夏物が並び始めます。
肌寒いのに半袖を着て接客をし、
まだ暑い頃に冬物の長袖を着て……
そしてまた春が来ると、その年の新作の夏物しか着ることが許されない。
先取り先取り……
新作こそが正義……
そのスピード感に疲れていました。
しかしその点、
着物はどうでしょう?
お祖母ちゃんの着物、お母さんの着物でも大切に着続けることができます。
数十年前の物を今日着ても良し!
新しい技術・センスで作られた新作の着物を今日着ても良し!
洋服よりもとても自由で、個々の個性が表現できて…
何より自分の『お気に入り』をずーっと大切にできる。
自分で自分のペースを決めて良い。
着物って凄い力を秘めているのかも。
その秘めたる力を自分で体感してみたくなって…趣味どころか、
仕事にしてみたくなりました。
ああ。
趣味というか、仕事の話しになってしまいましたが、
でも趣味であったフリフリロリータファッションがきっかけで着物に出会っていますので、
そこまで題材から逸れていないですよね。
うん、大丈夫(笑)
とりあえず仕事としてすぐさま着物の世界に入りたくなったので、
まずは着物の古着屋さんでアルバイトを始めました。
その頃の私は、
もう本当に笑いたくなる程何も知りませんでした。
腰ひもと伊達締めの違いも判らない。
浴衣と着物の見分けもつかない。
着付けだってうまくできない。
出勤初日なんて、
私の着付けが下手過ぎたので一度全部脱いで、
先輩がイチから着付けし直してくれた程です。
判らないから、
とにかく沢山着ました。
沢山商品を見て、
お客様と沢山お話しをして、お客様から沢山教わりました。
段々と着物の見分けがつくようになってきた頃、
無限に広がるコーディネートの楽しさに気付いてしまって…
そこからは底無し沼に足を突っ込んでしまったような感覚(笑)
ああどうしよう、
この程良い温度の沼にハマってしまったらこの先大変だあ〜!
と泣き笑いしていたら、
お客様も皆同じ状態だということに気が付いたんです。
困ったよね〜と言いながら……皆さんとっても楽しそう。
着物を挟んでウキウキとしているお顔が可愛らしくて美しくて。。
お母様からお譲り受けの着物を大切にしている方。
骨董市で通りすがりに出会った帯をどうにか使いこなせないかと興奮気味に相談してくださる方。
お子さんの式典に合わせて初めて自分の着物を選びたいとお電話をくださる方。
年齢も、理由も様々…
『着物』がなければ決して出会うこと叶わなかった方々…
『着物』を選んだだけで、
『着物』を好きになるだけで……世界はこんなに広がるものなんだ。
私自身が一番驚いたのです。
(勿論これは、着物以外のことでも当てはまりますよね!)
(好きを共有したからこそ与えられた出会いなので)
この驚きを、喜びを……自分以外の誰かに伝えることができたら素敵だな。
その思いで販売員を続け、
今では着付けの講師となりました。
○年前までフリフリ大好きな金髪縦ロールだった私が!!(笑)
いやー人生って本当…面白いですねえ。。
………とここまで、
私は着物が大好きなのでつらつら書いてきましたが。
このブログを読んでくださっている方の中には、
着物着たことない、
興味あるけどまだ手を出してない…という方もいらっしゃいますよね。
着物って、
正直面倒臭いですよ。
洋服の方が安いし、簡単に着ることができますし。
でも…その面倒臭いのがいい。
自分で着るためには着付けを覚えなくてはいけません。
最初はうまくいきません。
鏡の前で1時間、2時間格闘することもあるでしょう。
その時間が……いいんですよ。
自分の為に全身が映る鏡を一人で独占して、
あーじゃない、こーじゃないと首を傾げている時間がいい。
自分を正面から見つめて考える時間、
着物をそれを必然的に与えてくれます。
着物のコーディネートは無限です。
10人集まっても面白いくらい誰一人としてカブることがありません。
(まあ私は大人数で集まるのとっても苦手なので、集まったこと殆どありませんけど)
誰かと同じじゃなくていいんですよ。
四角四面に考えず、
着たいように着ていいんですよ。
ただ、
自由な着こなしをより美しく輝かせるためには『基礎』が不可欠だと思うので、
私は着付けの講師をしています(*^^*)
最近は着付け方法がYouTubeで見られます。
充実した内容の書籍も販売されています。
私が言うのもアレですが、
わざわざ着付け教室に通わなくても着付けは学べます。
それぞれのライフスタイルに合わせて学ぶ方法が自由に選べるようになっていますから、
はじめるなら…今です!
凄くオススメ!!
着物を着る、
それだけで必ず世界は広がります。
来年のお花見は…是非着物姿でしてみては?
ふう。
まずは着物のことが書けました。
よかったよかった。
さあ、次回以降もゆるゆると書けるように頑張ります〜
それでは(*^^*)
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