皆様こんにちは、草萠です(*^^*)
今日のブログは、
私の大好きな大好きな大好きな傘屋さん、
コシラエルさん
(https://www.cocilaelle.com)
について書かせていただきます。
約7年前。
独立したばかりの頃に、
先輩スタイリストさんの撮影のお手伝いをさせていただく機会がありました。
その現場にモデルさんが持つバックや簪など様々なアイテムが並んでいたのですが、
一際目を惹く1本の日傘がありました。
撮影を終えてから先輩に『どちらで見つけられた日傘ですか?』と尋ね、
コシラエルさんの名前を教えていただきました。
素敵な日傘の、コシラエルさん。
お店の名前を忘れないように何度も何度も心の中で呪文のように唱えていました。
その撮影の日から暫くして、清澄白河にあるお店へ伺いました。
衝撃でした。
あまりに素敵な空間で。
息を呑みました。
かさ。
傘屋さん。
傘っばかり。
傘のための、傘と出会うための空間。
お店の中なのに、
室内なのに、
空の中にフワフワ浮いているような夢見心地の感覚。
異世界でした。
見渡す限り、傘。
色とりどりの雨傘。
様々な形の日傘。
手に取っては開き、閉じ…
また手に取っては開き、閉じ…
1歩進むごとに出会いがあって、ちっとも奥に進めません。
口を開けたまま鼻息荒く傘を開いている私はさぞや可笑しな奴だったろうと思います。
入り口からかなり時間をかけて店内中央に進んだ時、
視界の端に見覚えのある日傘がありました。
先日の撮影現場で出会ったあの日傘。
撮影を終え、お店に帰ってきていたようでした。
『この日傘をください』
もう、即決。
日傘や雨傘。
その日までの人生で勿論使っていましたが、
大量生産された安価なものかビニール傘しか使ったことがありません。
そんな私が、かなり背伸びをして……1本の日傘を選びました。
独立直後。
今後仕事がどうなるのか。
着物で食べていけるのか。
悟られないように振る舞っていても不安で仕方なかった時期です。
自分のための買い物をしている場合ではない。
でも、どうしてもその日傘が欲しかった。
文不相応かもしれないけれど、
とんでもなく素敵なその日傘と一緒に、
晴れた空の下を歩いてみたくて仕方なかった。
コンビニでお茶1本買うのに迷っていた私でしたが、
決断は一瞬でした。
あの日から、7年。
その日傘は、今も私と一緒に過ごしています。
あまりに大切過ぎて、降水確率0%の晴れた日にしか差しません。
その日傘を差す日は一番のお気に入りの着物と帯を選び、
荷物は最小限。
主役は、あくまでも日傘。
お洒落なカフェに立ち寄って、
たくさん寄り道して、
素敵な日傘を行き交う人々に見せびらかすDAY。
楽しくて楽しくて、幸せで仕方ありません。
1本の日傘が、
毎年私を明るい日差しの下に連れ出して、
幸せな時間を過ごさせてくれています。
そして、
その細やかな幸せをガソリンにして、
今日もお着物で仕事ができています。
細やかな幸せに気付くこと、
見逃さないこと、
1本の日傘が教えてくれました。
とても寂しいのですが、コシラエルさんは2022年8月28日に閉店されます。
先日、久々に清澄白河の本店に伺いました。
7年共に過ごした日傘のメンテナンスを閉店前にお願いしたくて。
そしてまた、新しい日傘に出会ってしまいました。
寄木細工の持ち手とボタン。
夜明け色の絵の具で彩られた日傘です。
ああ…また晴れた日にしか差せない。
あ、待てよ。
そうだそうだ。
雨の日用の傘も選んじゃえば解決じゃないの!と、ちゃっかり雨用折り畳み傘もお持ち帰り。
7年ですっかり図太く逞しくなった私が居ます。
コシラエルさん。
ずっとずっと大好きです。
コシラエルさんの傘、ずっとずっと大切にします。
出会いをありがとうございます。
晴れの日も雨の日も、
私は幸せです。
皆さんも是非、コシラエルさんで素敵な傘に出会ってください。
寄木細工日傘デビューの記念すべきこの日(笑)の着物は、
巻物の柄。
羽織は愛しの昭和丈(短めの羽織を勝手にそう呼称しています)で。
それでは(*^^*)
草萠ミツ
ブログより、更新頻度高い!!
草萠Instagramはコチラ♪
コーディネートの参考にしていただけましたら幸いです(*^^*)
台東区・谷中一丁目の小さな古民家をリノベーションした着物を日常とする学び舎
“谷中 着物てらこや”
20:00スタートの夜間レッスン、
シーンに合わせたコーディネートアドバイスなどの座学もオススメ☆
ご予約、お問い合わせお待ちしております(*^^*)
詳細はコチラから。
※現在2022年3月末までのレッスンスケジュールをコチラで公開しております※
毎月開講 【着付け体験レッスン】
着物初めての方大歓迎です♪詳細はコチラ